英政策金利は今年5.75%に上昇

〔ロイター調査〕英政策金利は今年5.75%に上昇との見方増える
5月11日9時42分配信 ロイター


 [ロンドン 10日 ロイター] ロイターが行ったエコノミスト調査によると、英政策金利が今年さらに上昇するとの見方が増えている。
 調査は、イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利を5.50%に引き上げたあとで実施した。エコノミスト62人のうち21人は、政策金利が今年5.75%になると回答、おそらく8月との見方を示した。
 5月2日に実施した前回調査では、政策金利が今年5.75%になると回答したのは、61人中14人だった。見方の変化は、英経済の力強さや、外的環境が総じて良好であることを反映したもの、とみられる。
 今年5.75%になる確率(中央値)は40%で前回と同じ。市場では夏の終わりまでにこの水準になると90%の確率で織り込んでいる。
 中銀が今回の金融政策委員会後に発表した声明は、インフレの上向きのリスクを強調する内容で、タカ派的だった、と受け止められている。
 RBSのロス・ウォーカー氏は「MPC(金融政策委員会)は追加引き締めの見方を後退させようとはしていない」との見方を示している。
 今回の調査では、エコノミスト62人中41人は、これ以上の利上げはない、と予想している。36人は年末の水準を5.5%と予想、5人は10─12月に0.25%ポイントの利下げがある、と予想した。